2026年5月31日
咽頭がんってどんな病気ですか?
のどは「咽頭(いんとう)」と呼ばれ、位置によって「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」の3つに分けられます。また、下咽頭の前側には声を出す働きをする「喉頭(こうとう)」があります。
咽頭のどの部分にもがんは発生する可能性がありますが、できる場所によって症状や特徴が異なります。
上咽頭がんとは
上咽頭がんは、鼻の奥とのどの境目あたりにできるがんです。原因としては、EBウイルスというウイルスとの関連や、喫煙・過度の飲酒などが関係していると考えられています。
初期には、耳が詰まった感じや中耳炎などの耳の症状、鼻づまりや鼻血といった鼻の症状がみられることがあります。また、首のリンパ節へ転移し、「首のしこり」によって見つかるケースもあります。
上咽頭は手術が難しい場所のため、放射線治療や抗がん剤治療が中心になります。
中咽頭がんとは
中咽頭は、のどちんこの周囲や扁桃、舌の奥などを含む部分です。この場所にできるがんを中咽頭がんといいます。
喫煙や飲酒との関連が強く、近年ではヒトパピローマウイルス(HPV)が発症に関係していることも知られています。50〜70歳代の男性に多い傾向があります。
症状としては、
・飲み込む時の違和感
・のどの痛み
・声の変化
・耳の痛み
・口を開けにくい
・首のしこり
などがあります。
ただし、初期には症状がほとんどない場合もあり、健診や別の症状の診察中に見つかることもあります。
下咽頭がんとは
下咽頭は、のどの下側にある食道へつながる部分です。下咽頭がんは見えにくい場所にできるため、発見が遅れやすい特徴があります。
喫煙や飲酒との関連が非常に強く、特に長年喫煙されている方や飲酒量の多い方ではリスクが高くなると考えられています。
主な症状は、
・のどの違和感
・飲み込みづらさ
・声のかすれ
・のどの痛み
などですが、症状が軽いため気づかれにくいことも少なくありません。
また、首のリンパ節に転移して首のしこりとして発見されることもあります。
のどの違和感や首のしこりは早めにご相談ください
咽頭がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。しかし、初期症状が風邪やのどの炎症と似ているため、見過ごされることもあります。
「のどの違和感が続く」「声がかすれる」「飲み込みにくい」「首にしこりがある」といった症状が続く場合は、早めに耳鼻科での診察をおすすめします。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。