2026年5月28日
滲出性中耳炎ってどんな病気ですか?
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)は、鼓膜の奥にある「中耳」という空間に液体がたまり、聞こえにくさや耳が詰まった感じを引き起こす病気です。小さなお子さんによくみられますが、高齢の方に起こることもあります。
子どもの場合は、急性中耳炎を繰り返したあとに発症することが多く、鼻水や副鼻腔炎(ちくのう症)が長引いていると起こりやすくなります。一方、ご高齢の方では、耳と鼻をつなぐ「耳管(じかん)」の働きが弱くなることが原因となる場合があります。
滲出性中耳炎では、強い痛みや発熱がないことも多く、気づかれにくいのが特徴です。そのため、小さなお子さんでは症状を自覚できず、周囲が変化に気づいて受診につながるケースも少なくありません。
例えば、
呼びかけへの反応が悪い
テレビの音を大きくしたがる
聞き返しが増えた
鼻水や鼻づまりが長く続いている
といった様子がみられる場合には注意が必要です。
治療では、鼻の炎症や副鼻腔炎など、原因となっている病気の改善を行いながら経過をみていきます。症状が長引く場合や難聴が強い場合には、鼓膜にたまった液体を抜く処置や、換気のためのチューブを入れる治療を行うこともあります。
滲出性中耳炎は、放置すると聞こえの発達や日常生活に影響を及ぼすことがあります。聞こえ方が気になる場合や、鼻の症状が長引いている場合は、早めに耳鼻科へご相談ください。