2026年5月31日
嗅覚障害ってどんな病気ですか?
嗅覚障害とは、においを感じにくくなったり、まったくわからなくなったりする症状のことです。においが感じにくくなることで、食べ物の風味もわかりづらくなり、「味がしない」と感じることもあります。
嗅覚障害にはさまざまな原因があり、障害が起こる場所によって大きく分けると、「鼻の通りの問題」「においを感じる神経の問題」「脳の問題」の3つに分類されます。
鼻の炎症や鼻づまりによる嗅覚障害
もっとも多いのは、鼻づまりなどによって、においが鼻の奥まで届かなくなるタイプです。
慢性副鼻腔炎(ちくのう症)やアレルギー性鼻炎による粘膜の腫れ、鼻中隔弯曲症による鼻の通りの悪さなどが原因となります。また、鼻の手術後に鼻の中が癒着して起こる場合もあります。
風邪や外傷による嗅覚障害
風邪をひいたあとから「急ににおいがわからなくなった」というケースもあります。これは、においを感じる神経がウイルスの影響で傷つくことによって起こると考えられています。
また、転倒や事故などで頭を強く打ったあとに、においを感じる神経が損傷し、嗅覚障害が起こることもあります。
脳の病気による嗅覚障害
脳出血や脳梗塞、脳腫瘍など、脳の病気が原因となって嗅覚障害が起こる場合もあります。
さらに、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などでは、早い段階から嗅覚の低下がみられることがあることも知られています。
嗅覚障害の治療について
治療方法は、原因や症状の程度によって異なります。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など、鼻の炎症が原因の場合には、飲み薬や点鼻薬、ネブライザー治療などを行い、鼻の状態を改善していきます。
また、風邪のあとに起こる嗅覚障害では、神経の回復を助ける治療を行うことがあります。脳の病気が関係している場合には、原因となる病気の治療が必要になります。
においがわかりにくいと感じたらご相談ください
嗅覚障害は、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、原因によっては早めの治療が重要になる場合があります。
「においを感じにくい」「食べ物の味がわかりにくい」「風邪のあとから症状が続いている」といった場合は、耳鼻科での診察をおすすめします。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。